『御霊(ごりょう)神社』は通称『権五郎(ごんごろう)神社』と呼ばれています。
創建年代は平安時代後期のようです。
長谷駅から江ノ電線路沿いに歩き突き当たりを右に、山側に入ると江ノ電踏切に面して鳥居が立っています。
極楽寺切り通しからだと長谷に向かって歩き菓子店「力餅家」さんを左に、山側に入ります。
もとは関東平氏五家の始祖、鎌倉氏・梶原氏・村岡氏・長尾氏・大庭氏の5氏の霊を祀った神社であったとされ、五霊から転じて御霊神社と通称されるようになりました。
後に、「後三年の役」で活躍した源義家方の先鋒軍の一員、当時16歳の鎌倉権五郎景政(かまくらごんごろうかげまさ)の一柱のみに祭神は集約されて、祭神の名から権五郎神社と呼ばれるようになりました。
〜後三年の役での鎌倉権五郎景政の逸話〜
権五郎景政は、敵方の放った矢が右目に刺さるも、その敵を逆に射殺し、自陣に帰った。仲間の三浦太郎為次が駈け寄り、矢を抜こうと景政の顔に足をかけた。景政は怒り為次に斬りかかった。景政は「武士であれば矢が刺さり死ぬのは本望だが、土足で顔を踏まれるのは恥辱だ」と言ったという。為次は謝り丁重に矢を抜いたと伝えられている。
鎌倉権五郎景政は桓武天皇の末裔、平氏の一門で、鎌倉党という武士団の頭領で、鎌倉・湘南地帯を開拓した領主でした。
境内には、「宝蔵庫」、権五郎景政が弓を立てかけたと伝えられる松の古木「弓立ての松」、景政が手玉に取り袂に入れたという「手玉石」と「袂石」、海上安全祈願の「巨石」、樹齢約350年の「タブノキ」、樹齢約400年の「夫婦銀杏」などがあります。
毎年権五郎景政の命日とされる9月18日に行われる『面掛行列(めんかけぎょうれつ)』が有名で、その際に十人衆がつける仮面が境内の「宝蔵庫」に保管されています。
御霊神社は、小泉今日子さん、中井貴一さん主演で2012年にフジテレビ系で放送されたドラマ、「最後から二番目の恋」では、古都・鎌倉の街の風景のひとつとして度々登場していました。
御霊神社は、紫陽花の時期には、江ノ電と紫陽花を同時に撮影できるポイントとしても人気です。
御霊神社は、紫陽花の時期には、江ノ電と紫陽花を同時に撮影できるポイントとしても人気です。
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